CSSフレームワーク inuit.css を紹介
inuit.cssという単語を耳にするようになって、まだそんなに時間は経っていないかもしれませんが、今回は「それが何なのか」「それで何が出来るのか」「誰の役に立つのか」「誰が使うべきなのか」などと言うことをここでまとめてみようかと思います。 inuit.cssはCSSのフレームワークです。けれどinuit.cssの場合はその一言では収まらない気がします。グリッドシステムでもないし、boilerplateでもありません。ましてやスタートポイントでもありません。inuit.cssはフル装備で守備範囲の広いフレームワークなのです。面倒な手作業の90%をカバーするようデザインされているため、WEB立ち上げの際にやらねばならない退屈な作業はinuit.cssに任せて、我々は楽しい部分に集中していればいいのです! この記事は、http://csswizardry.com/の許可を得て、翻訳しています。一部変更して翻訳している部分もある場合があります。オリジナルの記事はここよりご覧いただけます。 オリジナルの記事 拡張性 inuit.cssはプラグインを持つ数少ないフレームワークです。そしてこのプラグインのことをinuit.cssではigloosと呼んでいます。 igloosは、もう既に充分機能的なフレームワークに、更に機能を追加拡張してくれます。例えばパンくずリストや、IE6のサポート、ドロップダウンメニューといった様々な機能の追加が可能です。 精力的なアップデート inuit.cssは、今の執筆時点(2011年6月)ではまだ御年たったの2か月です。なのに既にバージョンは1.0から2.5まで進化しています。フレームワークを改善、洗練、更に機能的にする為のアップデートが20回も行われています。 多くのフレームワークが停滞したりないがしろにされていく中で、inuit.cssは人々のニーズに対応すべく向上拡張する為に、コミュニティからのフィードバックを常に大切にしています。 プラグマティック(実用主義) inuit.cssは革新的な膨張システムを備えている、非常に実用主義なフレームワークです。万人受けするようにではなく、その環境に適用するパフォーマンスを優先しています。例えばIE7でもきちんと動作しますが、Firefox 4ならば尚更よく動作します。と言ったような・・・。inuit.cssはWEB開発に賢明なアプローチを取っています。 いつでもディベロッパーの心の友に! inuit.cssはディベロッパーが費やす時間、労力、メモリーの節約を念頭に置いています。フレームワークのほんの小さな側面が、ディベロッパーの作業を軽減することを唯一の目的として追加されました。.endクラスの呪縛からの解放(.endクラスを使ってグリッド行の最後のカラムからマージンを削除する方法)や.gridクラスの省略などは全てエンドユーザーの使い勝手を考慮して追加されました。 誰が使うべき? 素敵なデザインはあるけれど、あんまりメモ帳は好きではない方 素晴らしいアプリを作れるけれど、定められた時間内にその場で適当なCSSを得られないプログラマー ブラウザーテストの大半をお任せしたい人(inuit.cssはIE7以上と他の全てのブラウザでの動作を確認済みで、IE6をサポートするiglooもあります。) 速やかにラウンドプロジェクトを実行する必要があるけれど、品質に妥協はしたくない代理店の方(inuit.cssは色んな巧み技を持ってますよ。) CSS入門者で、真っ当なスタートポイントを求めている方 レスポンシブサイトの考え方が好きで、でもリサーチ用のリソースをまだ持っていない方 もしくは実装している方々 WEBサイト制作者ならどなたでも! もしinuit.cssを見て下さった方。もしくは既に使ってくださっている方!みなさんからいただくフィードバックは、今後の改善向上の為に非常に貴重なご意見となります。どうぞお気軽にTweetやコメントを残してくださいね。